気仙沼と底上げ

底上げ展開催おめでとう。

思えば実に不思議なご縁で、ホテル望洋の一室で産声を上げた底上げが、ここまで長く活動を続けるとは誰が想像しただろうか。

当初はひろ、ゆっけ、なるの三人体制で始まった復興支援活動は瓦礫の荒野を前に様々な葛藤と悪戦苦闘が続く日々であった。その後、あつやひめの参加によってさらに組織として形を成し新たな道を切り拓いて行く。底上げには全国各地から多くの若者たちが集うようになり、中にはインターンとなる者も現れた。

行動の原点が常に被災地の現場にある彼等の活動は、だからこそ常に地域に密着したものであり続けた。そこには若者たちの英知と情熱が溢れ、汗と涙と笑顔があった。被災者である我々は君たちのそんな姿から沢山の元気を貰った。

泥かきから始まった君たちの活動は、子供たちの学習支援やまちづくりへの取り組みを経て、「人づくり」へと収斂して行く。それは市が取り組み出した人材育成の様々な事業と見事に連動する。

そして今、震災直後活動へ参加していた高校生諸君が大学、就職を経て、一人また一人とUターンして再度底上げの活動の中核になろうとしている。この姿こそ古里の未来へ続く何よりの財産であろう。 絶望と喪失感に打ちのめされたあの日から10年、被災地気仙沼の力を信じ、伴走してくれてありがとう。走り続ければ景色は変わる。

加藤 英一

ツーリズムリアス代表

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