子ども支援と底上げ


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2011年5月、早稲田大学にあった当時の研究室に飛び込んできたやべっちがドアを開けるなり「これからは子ども支援だと思うんですよね!!」と話し始めたことを今でも鮮明に覚えている。しかも、子どもの意見表明・参加が大事だと思う!と、目を輝かせている。

東日本大震災後の余震もおさまらない時期、災害後の子どもと言えば多くの人々が「心のケア」を思い浮かべた頃の話である。子ども支援という言葉は、東日本大震災後に一般化した言葉である。子ども支援は国連子どもの権利条約に基づいている。子どもの権利条約では、子どもを保護の客体とみるのではなく、権利行使の主体と考える。
底上げの活動は、まさに、子どもたち自身が考え、悩み、動き、気仙沼から世の中を変える活動である。伴走してくれるおとなさえ、易々と飛び越えていく。

この10年間、底上げYouthの活動を始めとして、災害後の子ども参加は、少しずつ広まりつつあった。ところが、このコロナ禍で子どもは再び保護の客体にゆり戻されている。

今こそ底上げの出番ではないか。若い世代の理事とともに、次は何に挑戦するのか、実はちょっと期待している。

安部芳絵

工学院大学教育推進機構 准教授

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