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2011年創業、東北を拠点に若者支援・
まちづくり事業・組織づくりをする認定NPO法人

【SOKOAGE CAMP体験記】あつ「自分らしくいる」ためには何が必要なのか

みなさまこんにちは。SOKOAGE CAMP(以後CAMP)はただいま2024夏の参加者を募集中です!
昨冬は充電期間をいただき、「私と他者と社会が持続的に良い状態であるために」というコンセプトを決めました。
その過程で、これまでに参加したり、インターンとして関わってくれた通称「キャンパー」にCAMPとは一体どんな時間だったのか聞いてみようということになりました。3名の方に、3つの問い「CAMPから何を得たのか?」「現在感じる、CAMPから持ち帰ったもの」「CAMPからを一言でいうと」をお渡しして、自由に書いて頂きました。
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今回は第2回の、【SOKOAGE CAMP体験記】です。
おはなししてくれたのは、「あつ」です。大学卒業後、底上げのスタッフとして主に南三陸の高校生の活動をサポートしていました。CAMPには2016年の0期からスタッフとして関わり、共にCAMPはどういう場なのか?どうあると良いのか?を自問自答し、それを対話しながら作ってきた仲間でもあります。
もらった言葉からは、ありのままで、自分らしくあることの難しさと大切さが伝わって来ました。わたしの自分らしさはどこから作られてきたんだろう?一旦立ち止まって見直して、整理する。CAMPはそんな時間なのかもしれません。


野田篤秀です。5年間底上げスタッフとして勤めたあと、地元の横須賀に戻り小学校の教員になりました。
もうすぐ教員になって6年が経とうとしています。 毎日楽しく過ごしています。

参加当時のわたしは、CAMPから何を得たのか

「自分らしいは難しい」

 CAMPのスタッフをしていた頃は、大学生が「自分とは何か」を求めてはるばるやってきた印象がありました。
当時は「ああ、自分について考える時間がとれなかったんだな」程度の思考で参加者と関わっていました。でも、今ではもっと根深いものだったのだと感じています。

 小学校の教員をはじめて5年が経ちました。小学生は常に比較の中で過ごしています。比較しながら、あるいはされながら「自分」を薄めてみんなと生活しています。子どもたちはどこかビクついていて、いつも不安な顔で周囲を見渡しています。「これが私だけど、なんか文句ある?」という子は学年に1人いるかいないかです。

 自分らしくなるためには「自分の意思」が評価される必要があると思います。しかし日頃、子どもたちは自分の興味も関心も「社会」の軸(公益性のようなものでしょうか)で評価されています。「自分の意思」をもつことが評価されることはほとんどありません。その重要性に気づいている大人もあまり多くないのでしょう。子どもは、公益性のない意思は無価値だと感じてしまっているようです。それゆえに、意思をもたず、自分が形成されないまま成長していきます。

 子どもたちを見ていると、自分に社会を当てはめるのではなく、社会に自分をあてはめているんだとよくわかりました。
自分が無いまま、社会の形に押し込んで、いつの間にかその形がついてしまって、自分がなんだかわからなくなる。小学校6年生までにはすでにその癖がついているようでした。

 子どもの意思に価値をつけていくのは大人の役割だと痛感しています。
「自分らしくなる」ためには何をすればいいのか、「自分らしくいる」ためには何が必要なのか、今も変わらず命題として持ち続けています。

現在感じる、CAMPから持ち帰った大事なものとは

嘘をついている自分がわかる

 今は、何をするにも2人の自分が出てきます。心の自分と思考の自分です。働いていると、「心が出す答え」と「思考が出す答え」が全然違います。その答えの違いが少しずつ大きくなると気分転換が必要になります。

 大人として子どもの前に立つと思考が出す答えが優先されることが多いです。でも、ぼくは、心の出す答えもセットで子どもたちに渡すように意識しています。大人も人間であることを知ってもらえるいい機会だからです。

 気仙沼にいる頃と比べると、今は自分の気持ちにウソをつくことが増えたかもしれません。それでも、腐らずに自分のできることを一歩ずつやっていきたいと思います。

CAMPを一言でいうと

「心の荷解き」

たくさんたくさん積んできた荷物を一回整理して、元ある場所に戻す。新しく場所を作る。そんな時間だと思います。

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