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2011年創業、東北を拠点に若者支援・
まちづくり事業・組織づくりをする認定NPO法人

多動脳って最高か?矢部がADHDについて考えてみた

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1. これは誰の話かって?僕の話です(笑)

小学生の頃、授業中じっと座っていられなかった。落ち着きがないって、よく言われました。
「なんで?」が口癖で、先生や友達には煙たがられることもありました。
人の話を聞いている“つもり”でも、質問されると何も答えられなかった……。

──はい、これ全部僕のことです(笑)

ポーズがやばい(矢部幼少期)

いわゆる「多動」、そしてADHDの典型的な症状。そんな名前は当時知りませんでしたが、今思えば見事に当てはまっていました。

2. ADHDの特徴、改めて整理してみると…

ADHDには主に次の3つの特性があります。

まさに昔の僕、いや、今も…?(笑)

買ったばかりなのにすでにヨレヨレ(笑)

3.「多動脳」という言葉との出会い

最近『多動脳』という本に出会いました。
それがもう、「矢部の取り扱い説明書か?」ってくらいしっくりきて(笑)

ADHDって聞くと「困りごと」「生きづらさ」というイメージが強いかもしれないけど、この本ではポジティブな面にもスポットが当てられていて、僕にとって大きな気づきになりました。

ADHDの力が発揮される4つのポイント

① 拡散的思考:あちこちに飛ぶから、いろんなアイデアが生まれる

一つに集中できないって欠点のように思えるけど、実は同時にいろんなことを考えられる能力でもあります。
僕は「教員やリーダーに向いてる」って感じる時がある。目の前の人と会話しながら、周囲の様子も全部気になるっていう(笑)マルチタスク思考、悪くないでしょ?

② ハイパーフォーカス:好きなことにはとことん没頭

興味あることには寝食忘れてハマれるのがADHDの強み。
「底上げ」を立ち上げたときは、まさにハイパーフォーカスモードでした。今は子育て中で24時間没頭はできないけど、あのときの集中力は自分でも驚きだった。

③ ルールに縛られない自由な発想

ADHDの人は「そもそも、なぜそれをやるのか?」と根本を問うのが得意。
僕の口癖は昔も今も「そもそもさー」です(笑)
これがイノベーションの出発点になることもある。

④ 刺激への感度:飽きっぽいからこそアイデアが尽きない

退屈が苦手、だから常に新しい刺激を求めてる。
「最近楽しかったこと何?」って、会議の冒頭に共有するのも自然な流れだったんだなと気づきました。
人と関わることが飽きない理由は、それぞれが違うから。数字だけ追う仕事だったら、もう3日で逃げ出してると思う(笑)


4.最後に

こうやって書いてると、自分のことを自慢してるみたいですね(笑)
そんな自慢話ではなく、僕が言いたいのは、「僕一人ではできない」ってこと。
僕が苦手な「体制づくり」や「継続すること」を支えてくれる仲間がいるから、僕の“爆発(爆発と書いてタドウとよむ笑)”が生きている。

支えてくれているみなさん、本当にありがとう。ほんとこれに尽きる・・・!!!

「多動脳」って、実はすごい可能性を秘めてる。
ちゃんと使えば、豊かで面白い人生になる。──僕はそんなことを思いました。

なんとなく岡本太郎(笑)

矢部寛明(右)

NPO法人底上げ理事長 東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科教員

3人の息子がスクスク成長し、それに伴いすごい勢いで食材がなくなる日々。