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2011年創業、東北を拠点に若者支援・
まちづくり事業・組織づくりをする認定NPO法人

東日本大震災から15年が経過して

底上げの矢部です。3月ですね。先日は気仙沼にて加藤登紀子コンサートを無事に開催することができました。お越しいただいた皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

歌手の加藤登紀子さん14年ぶりに気仙沼に来るの巻

登紀子さんとの偶然の出会い 底上げの矢部です。2026年もスタートし、あっという間に1ヶ月が経過しようとしています。はや。今回は3月に開催する加藤登紀子さんについて書こうと思う。僕にとって、いや、底上げにとって親戚のおば [… …

イベント

震災から15年が経過します。長かったような、あっという間だったような。震災後、東北に入って以来3.11の前だけは、どうしてもいろんな思いが頭を駆け巡ります。一方で15年経つと、当時の記憶が薄れてきて、朧げな記憶となるのも事実。

先日、気仙沼にある祈りの丘に行きました。その場所は高台にあり、気仙沼の海が一望できる場所です。

そこにはモニュメントがいくつかあり、その中に震災で亡くなった多くの名前が書かれていました。

その中に親子であろう31歳(母)と2歳(子)という文字がありました。想像するに、津波で命を落とした二人なのだと思います。僕には子どもがいますが、家族二人を亡くした方のことを考えると、胸が張り裂けるような思いになりました。悲しいとか、苦しいという言葉では決して形容できないのだと思います。

震災は一瞬にして日常を奪ったのだと、改めて考えされられる時間でした。そして、日常が今この瞬間に崩れ去ることもあり得ると心の隅で覚悟しました。

身近な人が大切であればあるほど、失った時の喪失感は大きいものなのだと思います。当時の僕はそんなこと想像すらできませんでしたが、15年間という歳月の中で、僕にも大切なものができたように思います。

それは大きな変化です。

大きな変化といえば、当時から底上げのプログラムに関わってくれたり、その後、大学で共に学んだ仲間たちの成長があります。

沿岸部で活動をする人、デザイナーになる人、漁師になる人、海外に行く人、NPOに就職する人など。最近では結婚する子まで出てきました。それぞれ立派に活躍する様子を横目で見て、少しの誇らしさといまだにどこか親目線な自分がいます(笑)

人生というものは本当に多様で、面白いものだなぁと思います。

気仙沼出身で、当時は高校生だった愛里が今回企画を立ち上げてくれました。「がんばれ」じゃない言葉が、わたしを動かした。震災後の子どもたちと、伴走した大人たちの日常の関わりを描いた企画です。

ぜひ一度ご覧いただければと思います。

ご存知の通り、表紙は成宮とあみ(笑)。関係者も多数登場しています。

震災から15年。
それぞれの15年があったのだと思います。私たちはこれからも東北で生きていきます。

矢部寛明

理事長

厳しかった冬が終わろうとしている。春が来た。花粉も来た。生きるって複雑。